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科学と地域社会の知恵が現実的な漁業のイノベーションを生み出す

科学者と漁師が共同設計、ウミガメが網にかかる事故を大幅に減らすことを可能にした新しい自動充電式ライトは、海に関する持続可能な技術のモデルになるかもしれません。

文:Warren Cornwall
2025年10月22日

環境問題の解決策を設計することは必要ですが、人々が実際に使いたいと思うものを作ることとはまったく別の話です。

この課題に直面したのが、アリゾナ州立大学(ASU)の生物学者Jesse Senko氏とその共同研究者たちでした。彼らはウミガメを追い払うために、漁師が自らの網に取り付けることを進んで受け入れる照明システムを開発しようとしていたのです。

長時間、水中にカーテンのように垂れ下がる刺し網は、ウミガメが網に絡まり溺れてしまうため、大きな脅威となっています。たとえばメキシコのバハ・カリフォルニア半島の太平洋岸では、科学者たちによるある研究により、1年間に少なくとも1,000頭の絶滅危惧種アカウミガメが、ひとつの漁場で刺し網にかかって命を落としたことが明らかになっています。

こうした網にライトを取り付けることで、狙った魚を遠ざけることなく誤ってウミガメが網にかかってしまう事故を大幅に減らせることは、少なくとも15年前から知られています。しかし、漁師が実際に使いたいと思えるライトを作るのは別問題です。電池式のライトは電池交換が必要で、コストや手間がかかるうえ、海水が入り込むリスクもあります。

ハロウィンの夜に子どもたちが手にするケミカルライトのような発光スティックは、わずか24時間しかもたず、すぐに交換しなければなりません。

そこでSenko氏は、アリゾナ州立大学(ASU)や米国海洋大気庁(NOAA)の科学者たち、そしてメキシコの漁師たちと協力し、代替案を生み出しました。その解決策が、ブイの役割も果たす太陽光発電式の自立型ライトです。

このデザインは、2018年に研究者とバハ・カリフォルニア南部沿岸でカンパチなどを狙う刺し網漁師たちとの対話から生まれました。完成したのは、小型のプラスチック製シリンダーに電子部品を詰め込んだ装置で、薄膜太陽電池とバッテリーが搭載され、点滅する緑色LEDライトを点灯させる仕組みになっています。中央には空洞のチューブが通っており、漁師はこれをネックレスのビーズのように網に通して取り付けることができます。網の上端に沿って連ねると、まるで屋根の縁を飾るクリスマスライトのようにも見えます。このライトは、太陽が出ない日が続いても5日間は発光を維持できる蓄電能力がありました。

これまでのところ、この仕組みは漁師にもウミガメにも好評のようです。

半島南端付近で行われた試験では、科学者たちが漁師と協力し、一連の実証漁を実施しました。ライトを取り付けた網では、ライトのない網に比べて捕獲されたウミガメが17頭対50頭と63%減少していました(網は1時間ごとに点検され、すべてのウミガメは無傷で解放されています)。同時に、先週『Conservation Letters』誌に発表された結果によると、漁獲された魚の量には目立った差が見られなかったということです。

「結果は非常に興味深いものだった。これはまさにウィンウィンの関係だ。大幅に長持ちするライトが得られるだけでなく、交換式電池を使うライトと同等の効果で混獲を減らすことができたからだ」とSenko氏は言います。

地元の漁師たちも、このプロジェクトが自分たちを巻き込んで進められたことを高く評価しています。「彼らは私たちの意見を聞き入れ、自由に意見を出したり、改良を加えたりする機会を与えてくれた。私たちにとって、協働で進めることはとても重要だ。彼らの知識と私たちの知識を合わせれば、かなり面白いことができるからだ」と地元漁師の一人であり論文の共著者でもあるJuan Pablo Cuevas Amador氏は言っています。

この取り組みに対する究極の賛辞として、実験が終わった際に漁師たちは、ウミガメが網にかかる手間が減ったため「このライトをそのまま使い続けてもいいか」と尋ねています。「彼らはそれ以来、ずっとこのライトを使って漁をしている。私たちの知る限り、太陽光発電式の発光ネットを使って漁をしているのは、彼らが世界で唯一だ」とSenko氏は言います。

しかし、その唯一の存在という地位も長くは続かないかもしれません。科学者たちは現在、民間企業と協力してこのデザインの商業化を進めており、3年以内に市場に出回る可能性があります。さらに研究チームは、ウミガメが点滅するライトにどのように反応しているのかを調べており、より効果的にウミガメを遠ざけられる改良への道を探っています。

「私の目標はこの63%の減少を、どうすれば95%の減少にまで引き上げられるかということだ」とSenko氏は語っています。

出典:Senko, et. al. “Harnessing Solar Energy to Reduce Sea Turtle Bycatch.” Conservation Letters. Oct. 15, 2025.
画像:©NOAA