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持続可能な養殖の鍵は魚の隣に

世界はより多くのタンパク質を必要とする一方で、汚染は大幅に削減しなければなりません。多栄養段階統合養殖(Integrated Multi-Trophic Aquaculture: IMTA)に関する新たな研究は、海藻と魚を一緒に育てることで、その両方を実現できる可能性を示しています。

文:Emma Bryce
2026年5月8日

新しい研究により、海藻が養殖によって生じる魚の排泄物を浄化し、場合によっては完全に除去できる驚くべき能力を持つことが明らかになりました。

米国フロリダ州のマイアミ大学を拠点とする研究チームは、魚の排泄物などを含む養殖排水によって汚染された水を浄化する海藻の能力を調査しました。研究では、紅藻の一種やアオサ(シー・レタス)を含む4種類の海藻をそれぞれ別々の水槽で育て、そこへ地域で一般的に養殖されているイエローテール・スナッパー(フエダイ類)を飼育した水槽から排水を均等に流し込みました。

魚は実際の商業養殖場と同程度の密度で飼育され、養殖場で発生する汚染状況を再現しました。すべての海藻には同じ量の排水が供給され、その反応を比較しました。また、魚の養殖排水にさらされない海藻のみの対照水槽も設置されました。

研究者たちは、水中の酸素、二酸化炭素、リン酸塩、アンモニア濃度を定期的に測定するとともに、海藻に含まれるタンパク質、脂質、ミネラル、金属類の分析も行いました。

その結果、海藻は種類によって異なるものの、多くの場合で非常に高い浄化能力を持つことが明らかになりました。特に注目すべき発見は、アガード紅藻(Agardh’s red weed)と呼ばれる、濃いえんじ色をしたフリル状の密生型の紅藻が、魚の養殖排水に含まれる汚染物質であるアンモニアを検出限界以下まで低減したことです。この海藻はアンモニアをほぼ完全に吸収し、自らの成長に利用していると考えられます。

さらに、海藻水槽を使用する前後の水質を比較したところ、特にアオサ(シー・レタス)は水中の炭素を吸収する能力に優れていることがわかりました。他のどの海藻よりも多くの炭素を取り込み、水中の溶存CO₂を大幅に減少させました。また、酸素の生成量も最も多いことが確認されました。加えて、他の2種類の海藻も溶存CO₂濃度を大きく低下させる効果を示しました。

一方、研究者が排水で育てられた藻類のサンプル検査を行ったところ、シーグレープ(海ぶどう)と呼ばれる海藻が最も高いタンパク質含有量を示しました。これはその栄養価の高さを示唆するものであり、魚の養殖と並行して海藻の商業生産を行うことにも意義があることを示唆しています。また、ほぼすべての海藻種において、魚の養殖排水にさらされた後は栄養成分が増加していることも確認されました。

この研究は、自然の海洋生態系を模倣し、魚と海藻を一緒に育てることで二重のメリットが得られることを示しています。すなわち、世界で最も急成長している食料生産セクターである養殖業の汚染を大幅に削減できるだけでなく、人々の栄養源や養殖事業者の新たな収入源も生み出せる可能性があるということです。

研究チームは当面の目標として、養殖事業者が海藻の導入を検討し、導入する際には目的に応じて適切な海藻種を選択するよう促したいと考えています。

出典:Lasco et. al. “Evaluation of native macroalgae species of the Southeast U.S. and Caribbean for use in integrated multi-trophic aquaculture (IMTA).” Aquaculture International. 2026.
画像:©Anthropocene Magazine. AI-generated